Examples
活用事例

前方探査レーダー

埋設物調査
GESシステムシリーズ

側方用レーダアンテナ

前方探査レーダーについては、いろいろな研究が行われています。
ここでは、前方探査レーダーについての研究についてご紹介しましょう。
近年、建設用機械のバックホーやパワーショベルなどを使った工事の場合に、掘削する際に地中にあるライフラインの光ケーブルや電話線、水道管やガス管などを壊すというようなトラブルが後を絶ちません。
このようなトラブルが発生すると、トラブルが起きた現場近くの住民に対して重大な被害を与えるなど、社会的に大きな問題になります。
地中の埋設物が壊されるトラブルの対策としては、大きく分けると2つの方法があります。

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1つ目の方法としては、埋設図面を使うものです。
埋設図面というのは、地中にある配管やケーブルの位置を表したものです。
この埋設図面を使って、埋設物の位置を事前に推定します。
2つ目の方法としては、事前に探査機によって調べるものです。
この方法は、地表面から電磁誘導探査や地中レーダー探査などによって探査するもので、埋設物があるかどうかを事前に調べることができます。
しかし、埋設図面を使う場合は、埋設が近年行われた場合には回避がある程度できますが、古い図面がない埋設物などの場合には、探査を事前に行う必要があります。
また、探査機で調べる場合でも、地中レーダー探査は高い精度がありますが、高価であるため なかなか使うことができないのが実情です。
電磁誘導探査は位置を推定することはできますが、まだ精度が十分ではありません。
そのため、工事がより安全にできる方法として、掘削する際の前方探査レーダーシステムが研究されています。
まず、土を掘り返すパワーショベルなどのバケットと言われるところに、地中用アンテナを取り付けます。
そして、地中用アンテナを取り付けたバケットを使って掘り起こす場合に、埋設物が地中用アンテナが探査できる範囲の中にあるのを確認すると、すぐにバケットを停めることによって未然にトラブルを防止するものです。
この前方探査レーダーが使えるようになると、 作業員の操作ミスに起因するトラブルを大幅に少なくすることができるでしょう。

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